助産師だけが知っている 産後の胎盤の秘密をお話ししたいと思います。
そもそも産後 赤ちゃんと胎盤 どちらが先に出て来るかご存知ですか?
一般的に赤ちゃんから出てきます。稀に胎児より臍帯が先に出て来ることもありますが、例外です。
胎盤は、赤ちゃんが産まれてから 自然に子宮壁から剥がれ落ち ズルズルって感じで膣から出てきます。この時に卵膜が綺麗い剥がれるよう、ゆっくり出て来るスピードに合わせて胎盤を保持しています。
また胎盤自体の大きさも人それぞれ。大きい時で700g越えていました!また臍帯の長さや太さもそれぞれです。
平均的にしっかりしていてどっぷりしていたら胎内の環境は良かったと言えます。赤ちゃんは臍の緒を通して胎盤といるフィルターを用いて栄養をもらっています。その機能が十分でないと 赤ちゃんの発育に影響があることも多いです。
これから出産する方は、是非ご自身の赤ちゃんだけでなく、胎盤も見せてもらってください。言ったら、ある程度のところは見ることが可能だと思います。 そこでみてもらいたいものがあります。
胎盤と臍の緒の見る視点
- 臍の緒の血管が3つあるかどうか
- 胎盤の赤ちゃん側とお母さん側の違い
- 胎盤についている臍の緒の位置
- 臍の緒の太さ
臍の緒の血管が3つある
まずは、臍の緒の血管ですが、なぜ3つあるか知っていますか?臍帯には、2本の臍帯動脈と1本の臍帯静脈が通っています。臍帯動脈は赤ちゃんからお母さんへ老廃物を運ぶ為にあります。また、臍帯静脈はお母さんから栄養を赤ちゃんに送る為にあります。この、臍帯動脈ですが、一本のこともあります。
胎盤が表裏で全然別物
次に、胎盤のお母さん側と赤ちゃん側の違いについてです。赤ちゃん側は、赤ちゃんが触れるところなので弾力もあり血管が浮き出ています。お母さん側は、子宮壁にくっついていた所が剥がれた為に、レバーのような赤色をしています。
胎盤についてる臍の緒はつく場所が違う
また、胎盤についている臍の緒の位置ですが、
ちょっと真ん中でなくて端によっていることが多いです。でも、極端に端の方だと、供給がスムーズじゃない場合もあるので、ちゃんといけてたんだなと実感しときましょ♬
プルンプルンな臍の緒だけじゃない
臍の緒の太さですが、直径2、3センチあると、太いです。
これが2センチ切ってくると細いですが、赤ちゃん自体の大きさには比例しない。(特に根拠となるエビデンスなし)でも、プリップリの臍の緒の時は、臍帯を切る時、切っても切っても繋がってる状態です。いっぺんにバシッとできない。
産後の胎盤の行方
さて、お産を終えた胎盤はどうなるのでしょうか。
産後に、赤ちゃんと同じように重さや大きさを計測します。部分的に硬いところははないのか調べます。また、お母さんの身体に部分的に残っていなかを、膜を張り合わせて確認しています。 万が一一部分がないとわかったら、もう一度お母さんのチェックをすることもあります。
たまに、産後 出血だけでなく、膜みたいなものが出た〜と言われてみに行くと、ほぼ子宮収縮による血液だったりしますが、気になるようだったら助産師に聞いてみてもいいですね。
計測を終えた胎盤は、お母さんの名前を書いて冷凍庫に入れます。
そして そのまま業者が回収に来るのを待ちます。
もちろん、業者は それ相応の対処で処分しています。
胎盤またぎについて
たまーに、産後の胎盤をまたがしてと言われるのですが、子供が授かる迷信なんだとか♬
その場合は、ベースンに入れたままの胎盤を地面に置いてまたいでもらっています。
因みにグロいと思わなければ写真撮ってみてくださいね♬
私も3人分残しています。
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